kintoneジオコーディングプラグインでカンタンに地図化してみる

最近、ジオコーディング(GeoCording)について、
お問合せ頂く機会が増えてきましたので、改めてまとめてみますね。

■ジオコーディングとは?

カンタンに言えば、「住所」から、「緯度経度」に変換する仕組みです。

例えば、当社の住所は、「大阪市北区曾根崎新地1-13-22」ですが、
これを経緯度座標である「34.697663, 135.500204」に変換します。

では、何で「緯度経度」が必要になるのか?というと、
地図上にPINを表示するために使われるためです。

Googleマップとかで住所を入力して検索したら、その場所が表示されますが、
その裏側では「ジオコーディング」が自動で行われています。

■自社のリストをカンタンに地図化するには?

当社にお問合せ頂く方は、自社が持っている顧客リストだったり
配送先のリストから地図化したいというご相談頂くことが多いです。

多くの方は、Excelや年賀状作成ソフトなどで
自社の顧客リストを持たれているようですね。

これを地図に重ねてみて、

・自社のお客さんは、いったいどこから来ているのか? ・チラシを配るなら、どこに重点的に送るのがいいか? ・どの順番に配送・配達するのが効率的なのか? ・訪問サービスをするのに、どの順番に回ろうか? ・選挙対策時の地図落としに使えないか?

など、検討したい方が多いようです。

そこで、オススメするのが、

「kintone × カンタンマップ × ジオコーディングプラグイン」

の活用です。

この仕組みを使って、住所リストから地図上にPIN表示されたものを
作るためのカンタンな手順を書いてみますね。

目安の時間は、データ数にもよりますが、100件くらいで想定してみました。
(プラグインとかの設定は済んでるとして)

1,kintoneアプリを作る(カンタンなものなら10分くらい)

2,csvを流し込む(失敗しなかったら3分くらい)

3,ジオコーディングのボタンを押す(2秒くらい)

4,しばらく待つ(3分くらい)

5,カンタンマッププラグインを表示する

完成したら、こんな地図が完成します。

あとは、カンタンマップの設定で、PINの色や大きさを変えたり
絞り込みで表示切替したり出来ます。

難しい操作は必要ありませんし、
地図に関する専門的な知識も必要ありませんよ。

もちろん、複数のデータがあっても、一括変換します。

■ジオコーディングするためのkintoneオススメ設定

これもよく聞かれることです。
オススメの設定を書いておきますね。

○住所フィールドはどのように作ればいいですか?

テキストフィールド(文字列1行)にしてください。

ただし、ビル名やマンション名などは 別フィールドにしておくことをオススメします。

○小数点以下桁数は「6」以上

経緯度で場所を特定するには、 最低でも小数点以下6桁が必要です。

当社オフィスの緯度経度は下記の通りです。 34.697663, 135.500204

これを、小数点以下4桁とかにすると 地図上でズレてしまいます。 34.6976, 135.5002

kintoneの標準設定だと、新規にアプリを作ったら 小数点以下4桁になってしまいますので、 アプリの設定ー高度な設定で、「6」に変更してください。

■ジオコーディングの精度は完璧ではない?

じゃ、この仕組みを使ったら、地図作れるの?ってことなのですが、
残念ながら、そうカンタンではありません。。。

どこでつまずくか?というと、ジオコーディングで
エラーが出ることがあります。

その原因で多いのは、下記のケースです。

○入力した住所が間違っている
○マンション名などが含まれている

そもそも、入力している住所をタイプミスしているケースです。 これは修正しないとダメです。

マンション名が含まれていると絶対ダメか?と言われると うまくいくケースもありますが、ダメなケースもあるので 無い方がいいです。

なお、1丁目13号22番地でも、1ー13ー22でもOKで 数字が全角でも半角でも漢数字でも、 これはうまくいくケースが多いです。

ただし、たまに見られるのが「ー」を 漢数字の「一」だったりするケースを見たことがあります。

もちろん、この時はダメですね。

○市町村合併などがあって、住所が変わっている
○新興住宅街で、まだ登録されていない

当社のジオコーディングプラグインでは、 GoogleマップAPIを利用しているので、 Googleマップに登録されてない住所は正しく表示されません。

○京都の住所は正しくない位置に表示されるケースが多い

上る下るみたいな住所表記されているケースがありますが これは通称で、正式な住所表記と違うケースがあるみたいです。 (詳細はあなたの京都の知り合いなどに聞いてください…)

個人的な感覚ですが、リストのおよそ10%くらいは
エラーなどで正しい位置に表示されないケースはあると思います。

■使ってみたい!という方へ

無料体験版もあるので、使ってみたいという方は
問い合わせを入れてみてください。

お気軽にどうぞ。

■その他、FAQなど

○エラーが出たデータはどうしたらいいの?

例えば、Googleマップで正しい位置をクリックして そこで右クリックで「この場所について」を選ぶと その箇所の経緯度座標がわかります。

これをコピペして、kintoneに貼り付けてください。

○無償(フリー)版はないの?

当社ではご用意出来ていませんが、 国土地理院や農研機構さんで提供されているものもあるようです。

○壁に貼る用の印刷って出来ない?

実は、印刷機能を開発中です。 (既に出来ています)

まだ販売に向けての準備が出来ていませんが 近いうちに出来るようになります。

A0やA1など、用紙サイズと出力範囲を選択して PDF形式でデータ生成出来ます。

○ジオコーディングの逆はないの?

逆というのは、経緯度から住所に変換するものですね。 これを「リバースジオコーディング」と言います。

これも、近日中にリリースする予定です。

詳細は、追ってお知らせしますね。

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