皆さんこんにちは、現役大学生の阿野です!
普段はGIS(地図を使った分析など)を学んでいます。
そんな僕がカンタンマップ製品を使ってみて感じた違いを紹介しています!
今回は、前回紹介した「カンタンマッププラグインとの違い」に引き続き、
それぞれの活用事例について紹介します。
GIS活用事例
2021年に静岡県熱海市で起きた土石流災害について紹介します。
この時活用されたのが、点群データというデータです。
文字通り「点」のデータですが、ものすごい大量の点に位置情報がついていて、
立体的に地形を再現できるようになっています。
当時使用されたデータの紹介
- 2010年:国土交通省が点群データを記録
- 2020年:静岡県が新たに点群データを公開
- 2021年:災害後に新しい点群データを取得

熱海市点群データ画像
出典:静岡県「2021年熱海市伊豆山地区 点群データ」
ライセンス:CC BY 4.0(https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/deed.ja)

土石流災害オルソ画像
出典:G空間情報センター 熱海市伊豆山土砂災害オルソ画像
ライセンス:CC BY 4.0(https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/deed.ja)
この3つのデータを比較することで、
- 斜面に盛土がされていたこと
- その盛土がどれだけ流出したか
- 今どこが危ないのか
を分析でき、二次災害の防止にもつながりました。
カンタンマッププラグイン活用事例
GISの話と同じく、カンタンマッププラグインも実際に災害現場で使われている事例があります。
たとえば、2023年秋田市で大雨によって、大規模な床上・床下浸水が発生しました。
秋田市社会福祉協議会は災害ボランティアセンターを開設し、北海道や東北から職員が駆けつけ、
支援体制を構築しました。
この時、支援要請のあった住所をkintoneに登録することで、地図と要請状況を同時に表示できます。
カンタンマッププラグインを使えば、どの地域の被害が大きいか、
支援要請の分布を見てわかるようになりました。
更にカスタムレイヤ機能を使って、国土地理院が公開しているハザードマップを
カンタンマップに重ね合わせることで、被害が大きいと予測される地域に支援が少ない場合
「ここの地域にはもっと支援が必要かも?」と予測できるようになったそうです。

ハザードマップの詳細についてはこちらをご覧ください。

おわりに

災害の現場で、専門的な分析ができるGISと
現場での情報共有によって、支援を円滑にするカンタンマップ。
それぞれ、災害の現場で状況把握や支援活動に
大きく役立っていることが分かりました。
地図を使用した災害対応が広がって行くことで、被災地への対応がより迅速になるといいなと思います。
今後もカンタンマップ製品や機能について、
現役大学生目線で紹介していきますので楽しみにしていてください!
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